「差別化したい!」と悩む人は多いですが、「なかなかうまくいかない」という人は
もしかしたら『差別化』の意味を履き違えているかもしれません。
『差別化』というと、他と差をつけることの意味で使われることが多いですが(もちろんそういう意味もありますが)、
私は自分ブランドを極めることだと思っています。
この記事では、本当の意味での『差別化』を理解して、自分のブランドを確立する方法を解説していきます。
自分ブランディングで差別化する方法
自分のビジネスを軌道に乗せるまでの方法を、
段階を追って解説していきます。
この記事では差別化できるブランディングについて、
3ステップで実践できるよう再現度の高い方法を学んでいきます。
まずはブランディングについての全体像を把握しておきましょう。
自分ブランディングの全体像
自分ブランディングとは、自分のブランドの価値を確立していくことです。
『差別化』で挫折しやすい原因とは
差別化とは、その言葉通り、「他と差をつけること」という意味で使われることが多いですが、私は少し別の意味で捉えます。
「他と差をつけること」と捉えている人は、
「なにか他には無いオリジナリティを作らなければ!」
「他より秀でているところを作らなければ!」という視点で考えがちで、
だんだんツラくなってくるので、挫折しやすくなってしまいます。
自分のことを理解して極める前から、他と比べることばかりを先におこなっていては自信をなくしてしまうからです。
個人のビジネスにおいては、『差別化』は自分自身を極めることが大事になってきます。
つまり、自分の価値を高めて、どう伝えるかが肝なんです。
それが結果的に、『あなたらしさ』へとつながり、選ばれるブランドになるわけです。
自分らしさを極めるには
では、自分らしさとはなんなのでしょうか?
今は、お客さんにとっての選択肢は星の数ほどあるという時代です。
その中で選んでもらうためには、特別な理由が必要になります。
「特別な理由?それを作るのが難しいんだけど><」
と、思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
特別な理由とは、特別なことである必要なありません。
あなたであることがすでに特別だからです。
というと、なんだかきな臭い言い方ですが(笑)、
言いかえれば、「あなたであること」を選ばれる理由にするということです。
では、どのようにあなた自身を見て、選んでもらうのでしょうか?
世の中にある2種類の価値
「あなたであること」を選ばれる理由にしていくためには、あなたの価値を高めていく必要がありますね。
その前に、価値の種類について説明します。
世の中にある価値の中には、機能的価値と情緒的価値の2種類の価値があります。
機能的価値とは、その名の通り「機能面、性能面での価値」のことを指し、
個人のビジネスやサービスにおいては、メニューの充実さやスペック、スキル、資格、経歴、費用対効果などがこれにあたります。
数値化できたり、客観的に見て証明できる価値ですね。
情緒的価値とは、受け手が商品やサービスを利用して「どんな気持ちになるか」という心理的な側面のことです。
「かわいい」
「かっこいい」
「ウキウキする」
「誇らしい」
など、受け手による主観的なものであり、数値化することはできません。
何より、受け手側によって受け取る価値が変わってくるということです。
情緒的価値を高める
あなたの価値を高めるためには情緒的価値を高めることがポイントになってきます。
なぜなら、機能的価値は一定数の数値が「あって当たり前」だからです。
そして、機能的価値だけで他より秀でようとしても、限界があるわけです。
仮に、機能的価値で他と差をつけられたとしても、すぐに他に真似されてしまえば、差別化につなげるのは難しいと思います。
その点、情緒的価値は「あなたであること」そのものを価値にするわけですから、真似しようがない差別化になるというわけです。
情緒的価値の部分で「あなたであること」を理由に選ばれることが自分ブランディングを確立し、差別化するということにつながります。
「あなたであること」を、選ばれる理由にする方法
「自分であること」を理由に選ばれるブランドになるためには、
自分らしさと向き合うことが必要です。
「自分と向き合う」というと、なんだかフワッとしたイメージですが、明確には、
誰しもある、なぜビジネスをしようと思ったか、ということや、そう思うに至ったまでの経緯を言語化していくことです。
差別化するために自分を極める3ステップ
- ブランドコンセプトを整理する
- 自分のストーリーを振り返る
- 自分のキャラクターを生かす
自分のブランドコンセプトを整理する方法
まずは、自分のブランドコンセプトを整理し、言語化していきましょう。
- 誰に提供するか(ターゲット)
- 何を提供するか(商品・サービス)
- どうやって提供するか(手段)
- 自分の商品・サービスを提供することで、相手にどうなって欲しいか(理想の結果)
価値のあるビジネスとは、
お客様の悩みをどれだけ解決できたか。
お客様をどれだけ幸せにできたか。
というところにあります。
どんなお客様を、どうやって、どういう風に幸せにしたいか(悩みを解決したいか)というところを深掘りしていきましょう。
できれば、ひとつひとつをできる限りくわしく言語化しください。
コンセプト作りの最大の目的は、ブランドの方向性を決定していくことです。
ぼんやりしたコンセプトのままだと、人の共感を呼びにくく、他のブランドとの違いも見て取れなくなってしまいます。
ひとつひとつを詳しく設定していくためには、「なぜ?」というところを掘り下げるようにしていきます。
「なぜ?」を掘り下げる
- なぜ、その人(ターゲット)に提供したいのか。
- なぜ、それ(商品・サービス)を提供したいのか。
- なぜ、その方法で(手段)提供したいのか。
- なぜ、相手に商品・サービスを提供することで、その結果(理想の結果)になって欲しいのか。
自分のストーリーを振り返る方法
ブランドコンセプトを言語化することができたら、
自分がなぜそういう想いをいだくようになったか振り返ってみてくださいね。
人はストーリーに共感します。
ストーリーを語ることで共感を呼び、「あなたであること」そのものを価値を高める根幹になる部分です。
ていねいに整理して組み立てていきましょう。
ストーリーの考え方
1.まずは、経緯を時系列にすべて書き出す。箇条書きでもOK。
2.現在→過去→未来の順番にならべかえる。
3.共感ポイントを作る(具体性、感情)
「あなたであること」そのものを価値を高めるストーリーには、
共感されることが重要です。
そのままの経緯を書き出すだけでは、共感性が低く、自己満足で終わってしまい、人の心を動かせません。
あなたのストーリーや想いを、いちばん伝わりやすい形にして、共感できるポイントを作ってあげることが大事なんです。
現在→過去→未来にならべかえる
- 現在 あなたはどんな方法でどんなビジネスをしているか。
- 過去 なぜ、現在のビジネスに至ったか。これまでの経緯など。
- 未来 過去の経緯をふまえた自分の想い、これからの展望など
こうしてストーリーに起こしてみると、改めて、あなたの人となりが見えると思いませんか?^^
ここからさらに共感ポイントを肉付けしていきます。
共感ポイントは、「過去」のパートに入れていきます。
お客様となる人は、過去のあなたであることが多いのです。
実際にビジネスをしようと思った理由は、自分の経験の中で感じたことがきっかけになっていますよね。
自分で経験してきたからこそ、過去に自分が悩んでいた同じことで、現在悩んでいるお客様の共感を得られるというわけです。
「過去」のパートに肉付けする共感ポイント
- 実際に自分が、過去に悩んでいたことや感じたこと。
- 自分が過去に苦労したこと。その経験で何を得て、何を感じたか。
- 今までのお客様とのストーリーもあればなお良し。
ここまで書ければ、「あなたであること」そのものを価値を高めるストーリーはひとまず完成です。
このフォーマット通りに書かれたストーリーがこちらです。
具体例 私のプロフィール
ストーリーはこのように、ウェブサイトのプロフィールに書いたり、記事に起こしていきましょう。
ブログやSNSに訪問されるお客様の目にとまるところに、いつでも見られる状態にしておくことが大事です。
今後、ビジネスがステップアップしたり、方向性が少し変わっていくたびに、その都度、加筆修正していってくださいね。
自分のキャラクターを生かして発信する方法
自分のキャラクターを生かすというのは、自分の人間的な魅力をどうやって演出していくかということです。
魅力を演出するというのは、自分を作るというわけではありませんよ。
自分がどんな風に見られたいか、自分の見せ方を意図的に設定していくということです。
「あなたであること」そのものを理由に選んでもらうためには、あなたのキャラクターそのものが、お客様に選んでもらうための重要なポイントになるわけです。
キャラクターを演出するポイント
- あなたの価値観、座右の銘など
▶︎同じ価値観のお客様に共感してもらえる - 商品の制作秘話やバックストーリー
▶︎情景が目に浮かび共感してもらえる - ビジネスや商品・サービスに対する想い
▶︎情熱やこだわりに共感してもらえる
これまでのステップ考えた、コンセプト・ストーリーにかぶるところがあると思います。
価値観、コンセプト、ストーリーをひっくるめてあなたのキャラクターになるということです。
あなたのキャラクターは、魅力的に演出するためのステップを押さえることで、ブランドの付加価値になっていきます。
魅力的に演出するポイント
- 価値観、コンセプト、ストーリーを通して一貫性があること。
- キャラクターを見える化するために、SNSやブログの発信に乗せていくこと。
- 無理のあるキャラクター設定はしない。自分の才能や適性を生かすこと。
人が共感する価値観・ストーリー・コンセプトには、一貫性があります。
一貫性のないものに対して、人は魅力を感じにくい傾向にあります。
ブレが無いよう、一貫性のある設定にすることで、共感したお客様に魅力を感じていただけます。
そして、その価値観・ストーリー・コンセプトは、お客様に届かなければ意味がありません。
SNSやブログで積極的に情報発信していくことで、キャラクターを見える化していきます。
情報発信しない限り、あなたのキャラクターは認識してもらえません。
最後に、本来の自分とかけ離れたキャラクター設定をしないこと。
人ぞれぞれの才能や適性に即した魅力というものがあります。
本来の自分の中にない魅力を演出しようとしても、それは人の心に響くような形にはなりにくいものです。
あなたがSNSやブログで何を発信していくかがそのままキャラクターになります。
どんなお客様に来ていただくかは、キャラクター設定によって左右されるので、
演出のポイントを押さえて、自分の見せ方をプロデュースしていきましょう。
まとめ
この記事では、ブランディングや差別化についてのごく基本的なことをお話ししました。
ブランディングと差別化については掘り下げるともっと深い話になるので、
「本気で取り組みたい」「本気で稼ぎたい」と考えるなら
きちんと体系的に講座などで学ぶということも視野に入れてみてください。
冒頭でもお話しした通り、
体系的にビジネスの本質的なことを学ぶことにより、
実践に活かしやすくなり、
稼ぐためのハードルが一気に下がります。
もちろん、絶対に講座で学んだほうがいいというわけではありません。
ですが、ひとつの選択肢として考えることで、
視野が広がって行動が加速しますよ◎
ただ、まずは無料でできることで行動してみることが大事です。